江戸切子とは
●江戸切子とは
江戸時代後期、江戸大伝馬町のビードロ屋加賀屋久兵衛が手掛けた切子細工が今日の江戸切子の始まりと言われています。町民文化の中で育まれた江戸切子は、江戸時代のおもかげを色濃く残し優れた意匠や技法の数々は、現代に至る160年もの間、切子職人たちによって受け継がれてきました。当時からよく使われた切子模様が一般的に「江戸切子」と呼ばれているものです。見るたびに嬉しく、使うたびにゆたかになるような手作りならではの逸品を制作しています
▼江戸切子の代表的な紋様 下記以外にも色々な紋様があります。
魚子(ななこ)
切子面の細かな光の反射が、魚のうろこのようにきらめく様からきている
麻の葉(あさのは)
切子の交差が麻の葉の形になることから。江戸小紋などにも用いられる伝統的文様です。
六角籠目(ろっかくかごめ)
切子のラインが、竹籠の六角形の編み目と似ているところからきています
矢来(やらい)
矢のように降る雨(矢来の雨)又は竹垣の竹の交差に似ているところからきています。
八角籠目(はっかくかごめ)
竹籠の八角形の編み目から。六角籠目と並び江戸を強く感じさせ、多用されている
七宝(しっぽう)
両端のとがった長楕円形をつないだ連続紋様。
七宝つなぎという伝統紋様の一つです。
菊つなぎ(きくつなぎ)
切子の細かな交差の連続が、菊の花の連なった様子を思わせるところからきています。
星(ほし)
縦、横、斜に切った模様が星を思わせるところからきています。
八菊(はちぎく)ともいわれます